第3回 研究集会

本研究集会は終了しました。最終更新日2001/05/28。

1997年12月13日、14:00〜17:00、京都・法蔵館4F会議室にて開催。

メインテーマ 《子ども文化の近代》
 口演の語りが持つ力や、口伝えの伝承が生活の中で果たす多様な機能について考えて見ます。

司会:川森博司(大阪大学)
「紙芝居 ---歴史記述の問題」 堀田 穣(京都文化短期大学)
(要旨) サブカルチャーでもあり口承文芸の一端でもあった街頭紙芝居は、なぜか記述されると、その「歴史」を持ち出されていた。実際の紙芝居の歴史をたどりながら、その歴史記述がはらんだ問題を取り上げてみたいと思っている。

「人種・玩具・写真 ---坪井正五郎と児童博覧会」 香川雅信(大阪大学大学院)
(要旨) 日本における人類学の創設者である坪井正五郎は、また玩具の愛好者でもあり、三越呉服店の児童用品研究会の中心的なメンバーでもあった。三越呉服店明治42年以降毎年開催することになる児童博覧会にも、坪井は大きくかかわっている。本発表では、児童博覧会において人類学がどのように「応用」されていたかを見ることによって、近代日本における人類学という「知」のあり方について考えてみたい。