第8回 研究集会のご案内

研究集会は終了いたしました。最終更新日2004/10/15。

 第8回比較日本文化研究会を、来る2003年12月6日に開催することとなりました。研究会は2年ぶりの開催となります。幅広くご活躍の研究者のみなさんをお招きし、有意義なディスカッションの場をもちたいと考えております。みなさん、お誘いあわせのうえ、ふるってご参加ください。

日時: 2003年12月06日(土) 13:30〜17:30
会場: ぱ・る・るプラザ京都 会議室
   JR京都駅北正面〔烏丸中央口〕東側、徒歩3分。
   〒600-8216京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676−13
   TEL. 075-352-7444(代)、FAX. 075-352-7390

* 研究会および総会のあと、別会場にて懇親会を開く予定です。

テーマ <女性像を問い直す ――近世から現代へ――>
   司会: 小松 和彦 (国際日本文化研究センター
 
(報告1)  失われた女性の継承権 ――近世における半檀家を中心として――
   森本 一彦氏 (歴史人口学・民俗学)、京都文教高等学校
   本発表では、半檀家から一家一寺への変化を、生家における女性の継承権の喪失として捉え、それが婚家における女性の地位の低下につながったのではないかという点を明らかにする。
 
   (最近の著作)  2001 「宗門人別長の記載様式に関する一試論」『生活文化史』39号
     2002 「近世における複檀家の展開――美濃国安八郡泉村の事例」『国際日本研究』2号
     2002 「複檀家から一家一寺――出羽国村山郡山家村の事例」森隆男編『民俗儀礼の世界』精文堂
     2002 「複檀家制の社会背景と展開――近世越後における檀論と法令」伊藤唯真編『宗教民俗論の展開と課題』法蔵館
 
(報告2)  「他者」としての「日本女性」 ――欧米の地域研究言説を中心に――
   川橋 範子氏(宗教学)、名古屋工業大学
   本発表は日本研究、ポストコロニアルフェミニズム、宗教学などが交差する場で、日本の女性と宗教に関する表象の問いをめぐって、欧米の地域研究がどのように「他者」としての「日本女性」を実体化し異物化してきたのかを考察する。
 
   (最近の著作)  2000 「ポストコロニアル状況における宗教とジェンダーの語り」『地域研究論集』3−2
     2002 「カミンチュを語ること――スーザン・セレドの「女性の霊的優越の脱本質化」は正しい戦略か?」『琉球・アジアの民俗と歴史――国立歴史民俗博物館比嘉政夫教授退官記念論集』榕樹書林
     2002 「スーザン・セレド『Women of the Sacred Groves(聖なる森の女たち)』をめぐって」『沖縄民俗研究』第21号(笠原政治氏と共著)*
     2003 Feminism and Religion in Contemporary Japan in Japanese Journal of Religious Studies Fall 2003
     
      *印は、資料として当日配布予定。
 
(コメント1) コメンテーター: 落合恵美子氏 (京都大学
(コメント2) コメンテーター: 森栗 茂一氏 (大阪外国語大学

 何かありましたら、下記までお問い合わせください。
研究会担当者:  井上厚史 ( a-inoue@u-shimane.ac.jp )
   テモテ・カーン ( timkern@nichibun.ac.jp )
   安井眞奈美 ( m-yasui@sta.tenri-u.ac.jp )