第10回 研究集会のご案内

本研究集会は終了いたしました。最終更新日2005/12/05。

 第10回比較日本文化研究会を、以下の日程で開催することになりました。今回は10回記念ということで、2日間にわたった日程となりました。みなさん、お誘いあわせのうえ、ふるってご参加ください。なお、研究集会終了後、別会場にて懇親会を予定しております。

1日目  「〈比較日本文化研究〉とは何か―比較日本文化研究会の10年を振り返る―」
日時: 2005年12月03日(土) 18:00〜20:30
会場: 関西学院大学梅田キャンパス KGハブスクエア

   阪急梅田駅から徒歩3分、茶屋町アプローズタワー14F
   〒530‐0013 大阪市北区茶屋町19‐19
   Tel 06‐6485‐5611  Fax 06‐6485‐5612

趣旨
 比較日本文化研究会は創設から10年を迎えるが、その活動の10年の成果、そしてその名称に掲げた〈比較日本文化研究〉とは、どのようなものであったのだろうか。この座談会では、研究会創設の事情、会誌『比較日本文化研究』、外部の目から見た比較日本文化研究会、などの話を中心に語りながら、〈比較日本文化研究〉あるいは日本文化研究における「比較」とは、どのような可能性を持ったものなのか、について考えてみたい。

2日目  研究会「現代社会における霊魂」
日時: 2005年12月04日(日) 10:00〜17:00
会場: 大阪大学中之島センター7F 講義室3
   JR東西線新福島駅から徒歩約9分
   〒530‐0005 大阪市北区中之島4‐3‐53
   Tel 06‐6444‐2100  Fax 06‐6444‐2338

趣旨
 現代において、「霊魂」の存在は表向き否定されたというのが「常識的」な見解である。にもかかわらず、われわれの周囲には「霊」にまつわる言説が絶えず再生産されている。例えば「心霊」「霊感」あるいは「英霊」「慰霊」という言葉は、むしろ近代以降において特異な意味を付与された言葉である。「心霊ブーム」や「霊感商法」などに見られる「霊」の商品化の問題、そして靖国神社における「英霊」の祭祀などに見られる「霊」と政治性の問題は、現代社会においてもきわめて大きな意味を持つ議論の対象になると思われる。この研究会では、これら「霊の商品化」と「霊の政治化」という二つの問題について論じ、現代における「霊魂観」の全体像を浮かび上がらせることを目指したい。

日程
  10:00〜10:10 開会の辞
           堀田壌(比較日本文化研究会会長、京都学園大学
  10:10〜12:10 第1部「商品化される〈霊〉」
      発表 「商品としての霊術」 一柳廣孝横浜国立大学
            コメント 関一敏(九州大学
                 香川雅信兵庫県立歴史博物館)
  12:10〜13:30 休憩
  13:30〜15:30 第2部「政治化される〈霊〉」
      発表 「鬼神祭祀の政治性」 子安宣邦大阪大学名誉教授)
            コメント 川村邦光大阪大学
                 山泰幸(関西学院大学
  15:30〜15:45 休憩
  15:45〜16:45 総合討論
            司会 小松和彦国際日本文化研究センター
  16:45〜17:00 各種連絡

研究会担当者  香川雅信・山泰幸