第4回 研究集会

本研究集会は終了しました。最終更新日2000/12/28。

1998年12月19日、14:00〜17:30、大阪大学文学部にて開催。

メインテーマ 《語り伝える文化》
 口演の語りが持つ力や、口伝えの伝承が生活の中で果たす多様な機能について考えて見ます。

司会:川森博司(大阪大学)
浪曲師・寿々木米若の口演記録に見る演目の消長」 真鍋昌賢(大阪大学大学院)
 (趣旨) 本発表の目的は、「近代」的な語り物演者が繰り出すプロフェッショナルな実演論理を、口演演目の消長から明らかにすることにある。分析資料は、浪曲師寿々木米若の口演記録(1940-1951)である。時間軸に沿った演目の消長に注目することにより、物語の内容分析だけではみえてこない、実演を支える論理について考えてみたい。

「日本とバスクの家名比較 ---屋号とカセリオの名について」 梶田純子(関西外国語大学)
(趣旨) 日本の屋号には、苗字にない幾つかの機能があり、丹念に分析する必要がある。またスペイン北部のバスクにも、日本と同じような屋号的家名がある。これらを比較した上で、屋号の定義を考えてみたい。