設立の趣旨

 本会は、国際的・学際的視野からの日本文化研究・人間文化研究のための研究・交流の場となることを目指して一九九四年に設立された「待兼山比較日本文化研究会」を前身として、二〇〇一年に設立されました。前会は設立当初より、大阪大学文学部日本学研究室の修了生を中心にしながらも、大阪大学の枠にこだわることなく、さまざまな研究分野との幅の広い研究交流を進めてまいりました。結果、これまでさまざまな方面の方々の参加と協力を得、国際的・学際的な研究・交流の一定の成果を示すことができたと考えます。このような研究・交流の発展の姿は、すでに「待兼山」というローカルな名を超えていることを示していると言えます。そこで、さらなる研究会の発展と研究・交流の新しい拠点になることを願い、会の名称を改め、再スタートすることになりました。
 本会も、前会同様、大きな派手な研究会を望まず、持続性のある、地道な研究成果が発表できる、そして大胆な仮説や解釈も気軽に発表できる、さらに海外の研究者にも参加していただけるような研究会にしていきたいと考えています。
 この目的を実現するために、研究誌『比較日本文化研究』の刊行および研究集会等を今後も積極的に行っていきたいと考えています。