大会テーマ|大衆文化とミュージアム
開催の趣旨
近年、ミュージアムで現代文化や現代史を展示する試みが増えてきました。「戦争」を筆頭に、複数の史観・表象がたえずせめぎ合うイシューを展示するということは、ミュージアムの政治的・社会的位置をも問われる先鋭な方法的営為であると言えます。
今回の研究大会では、国立歴史民俗博物館の常設展示リニューアルを主導された安田常雄氏をゲストに迎え、同館の現代展示における方法的な工夫や、「研究博物館」としての同館の位置などについてご発表いただきます。それを受けて、現代のオモチャを民俗展示の領域で扱っている兵庫県立歴史博物館の香川雅信氏と、マンガを対象としたミュージアムに携わってきた前・京都国際マンガミュージアム研究員の表智之氏がコメントします。
ミュージアムの現場での試みを切り口として、文化研究の政治的・社会的布置の現状とこれからについて、議論を深める機会となれば幸いです。よろしくご参集くださいませ。
- JR三ノ宮/阪神・阪急三宮より徒歩10分弱。
- アクセス・地図等はhttp://www.yg.kobe-wu.ac.jp/wu/access/index.html#sannomiyaを御参照ください。